第6回 夏季インターンシップ実習を実施いたしました。
今年度は、新型コロナ肺炎感染拡大の影響でインターンシップ実習の取り組みを止む無く中止される学校が多数ありました。また、実習生の受入れを取り止める企業も多く、実習の機会を失った学生も多くいたと聞きます。そのような状況にもかかわらず、当社では無事にインターンシップを開催することが出来ました。
今年度は、大阪本社では2名、津山事業所では1名、姫路事業所では1名のそれぞれ高専生の受け入れを致しました。ここでは、大阪本社でのインターンシップ実習の様子を紹介します。
実習期間:8/17(月)~8/28(金)までの10日間。
参加学生:2名(ともに高専生)
【1日目】◆オリエンテーションと製図ルール説明◆
午前は会社概要や業務内容の説明を中心に、オリエンテーションを実施しました。
午後からは早速、製図ルールについての講義が始まりました。
初めての設計の現場に緊張気味でしたが、何もかもが初めて見るモノばかりで興味深々でした。
【2日目】◆部品スケッチ・フリーハンド製図◆
様々な形状の部品を、ノギスや金尺を使用して採寸しフリーハンドでスケッチします。
CADでの製図を意識してスケッチしておく事がポイントです。夢中でスケッチ作業に取り組んでいた姿が印象的でした。
【3~4日目】◆CAD製図(Auto-CAD)◆
スケッチした図面を、CADを使って製図していく作業です。
待ちに待ったCADの実習でしたが、初めて教わったコマンドや操作方法に苦戦の様子。
同じ高専出身の社員や周りの社員に聞きながら作業をし、後半はCAD操作にも少し慣れてきた様子でした。
【5日目】◆体験型実習(モーター研修とエアアクチュエーター研修)◆
午前は実験機を使ったモーター研修、午後は研修センターに場所を移してのエアアクチュエータ実験研修です。モーター研修では、実験機が想定通りに動かないトラブルがありましたが、
何とか実習を完遂。実際の仕事にもトラブルはつきもの。アクシデントへの対応もかえって貴重な体験でした。
エアアクチュエータ実験では、組立・搬送といった装置に省力化・自動化のために多く使われているシステムを、卓上サイズのキッドを使用して学びました。エアシリンダを安全に動かし・止める操作や起動操作・停止操作などを体験し、設備機械への理解を深めました。
【6~9日目】◆部品図作成◆
「ピック&プレイスユニット」と「研磨ヘッド」の課題です。
組立図から部品図を抜き出す課題です。少し難易度が上がりますので、毎年多くの学生が苦戦します。しかし、より実践に近い実習内容になり充実した様子でした。2人ともコツがつかめたのか、日に日に作業が捗っている様でした。指導員と検図をすることで、気付きも多くあったようです。
【最終日】◆3D-CAD体験と振り返りワーク(社員交流)◆
午前の3D-CAD体験はSolidWorksを使用しました。普段触れたことのない機種だったようで操作に苦戦の様子でしたが、楽しんでもらえたのではないでしょうか。
午後は高専出身のOB社員との交流です。高専ならではの話しに花が咲き、残りの学生生活の過ごし方や今後の進路の相談でヒントが得られた様子でした。
コロナを取り巻く状況でインターンシップ実習の開催を心配しておりましたが、予定していた事業所でのインターンシップ実習も含めた全日程を無事に終えることが出来ました。
皆さん前向きに取り組んでくれましたので、本当に嬉しかったです。
我々も学生のフレッシュな姿に刺激を受け、非常に勉強になった10日間でした。
大阪本社および事業所のインターンシップに参加頂いた学生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
この体験が、参加学生の皆さんの何かしらの糧になれば幸いです。